Kintone Portal Designerからの移行で|後悔しないソトバコポータル活用法
Kintone Portal Designerからの移行で|後悔しないソトバコポータル活用法
「Kintone Portal Designerで作ったポータル、このまま使い続けて大丈夫だろうか」
「テンプレートを使ってせっかく整えたデザインなのに、いつまで使えるのか分からず不安…」
kintoneのポータルをKintone Portal Designerでカスタマイズしてきた管理者の中には、こうした不安を感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、Kintone Portal Designerからの移行を検討する際に押さえておきたいポイントと、ソトバコポータルへの具体的な乗り換え手順を解説します。
この記事でわかること
- Kintone Portal Designerの現在の開発状況
- 移行を検討すべき理由(デザインの自由度・料金体系・操作性の違い)
- ソトバコポータルへ移行する際に知っておくべき注意点
- 移行前に準備しておきたいチェックリスト(情報整理・社内共有)
- ソトバコポータルへの具体的な移行手順
Kintone Portal Designerとは・現在の開発状況
Kintone Portal Designerは、HTML・CSSの知識だけでkintoneポータルのデザインをカスタマイズできるChrome拡張機能です。JavaScriptの知識がなくても、用意されたテンプレートやアイコンを使ってポータル画面を整えられる点が特徴で、多くのkintone管理者に活用されてきました。
ただし、cybozu developer networkの公式情報によると、Kintone Portal Designerは2025年5月12日をもって、セキュリティアップデートを含むすべての開発を終了しています。ダウンロード自体は引き続き可能な状態ですが、今後不具合やセキュリティ上の脆弱性が見つかった場合でも修正対応は行われず、動作の保証もされていません(cybozu developer network)。
すでに構築したポータルがすぐに使えなくなるわけではありませんが、開発が止まっているツールを長期的に使い続けることには、セキュリティ面・運用面でのリスクが伴います。この機会に、ポータル運用の方法そのものを見直しておきたいところです。
移行を検討すべき3つの理由
Kintone Portal Designerからの乗り換えを検討する理由は、開発状況だけではありません。ツールの仕組みそのものに起因する、一般的な乗り換え動機も存在します。
理由①:デザインの自由度と保守のバランス
Kintone Portal Designerはテンプレートを組み合わせてHTML・CSSを編集する仕組みのため、凝ったデザインを作り込めば作り込むほど、担当者が変わったときの引き継ぎが難しくなりがちです。コードを直接編集する運用は、属人化しやすいという特性があります。
理由②:料金体系の違い
Kintone Portal Designerは無料のChrome拡張機能として提供されてきましたが、開発が終了した今、無料であることと引き換えに「今後のサポートがない」という状態になっています。サブスクリプション型のサービスであれば、継続的なアップデートやサポートが料金に含まれているのが一般的です。移行を機に、料金体系ごと見直す企業も少なくありません。
理由③:操作性の違い(コード編集 vs ノーコード操作)
Kintone Portal Designerはコードベースでの編集が基本のため、細かい調整のたびにHTML・CSSを触る必要があります。一方、ドラッグ&ドロップで完結するノーコード型のツールであれば、管理者がコードを意識せずにポータルを整理できます。「コードを書ける担当者が異動・退職したら誰も触れなくなった」という声は、kintone管理者の間でもよく聞かれる悩みです。
移行前に確認しておきたいこと
Kintone Portal Designerからソトバコポータルへの移行を検討する際、まず押さえておきたいのが「デザインをそのまま引き継ぐことはできない」という点です。
ソトバコポータルはkintoneに接続して使うWebアプリで、Kintone Portal Designerのようにコードで自由にデザインを組み立てる仕組みとは異なります。既存のHTML・CSSカスタマイズをそのままインポートする機能はなく、代替サービスとしてタブ・アプリカード・閲覧権限を使った新しいポータルを構築する形になります。
裏を返せば、コードの引き継ぎを気にする必要がないぶん、ゼロから作り直す手間も最小限で済みます。最短7分でkintone連携から初期設定まで完了できるため、「デザインを移す」のではなく「整理の仕組みを乗り換える」という発想で進めるとスムーズです。
ソトバコポータルなら、コードを書かずにタブと閲覧権限を設定するだけで、部署別に整理されたポータルを作り直せます。フリープランで試す
移行前に準備しておきたいチェックリスト
デザインを作り直す前に、現状の棚卸しと社内への共有を済ませておくと、移行後の混乱を防げます。着手前に次の2つのチェックリストを確認しておきましょう。
チェックリスト①:情報整理
- Kintone Portal Designerで現在表示しているアプリ・リンクの一覧を洗い出したか
- 部署・組織ごとに「どのアプリを見せているか」の対応表を作ったか
- kintoneアプリ以外に貼っている外部リンク(勤怠システム・スプレッドシート等)を洗い出したか
- 現状のデザインで特に評判が良い・よく使われている表示(お知らせ、グラフ等)を確認したか
- cybozu.com共通管理者権限を持つ担当者が誰かを確認したか
- kintoneでIPアドレス制限を設定しているかを確認したか(設定済みの場合、移行時に許可リストへの追加が必要)
チェックリスト②:社内共有
- 移行のスケジュール(切り替え予定日)を決めたか
- 部署ごとの表示内容の見直しについて、各部署の代表者に確認を取ったか
- デザインの装飾(背景画像・凝ったレイアウト等)が再現できない旨を、事前に関係者へ共有したか
- 切り替え後のポータルの使い方を社内に周知する方法(社内メール・お知らせ掲示板等)を決めたか
- 移行後に問い合わせを受け付ける窓口(管理者・情シス担当)を明確にしたか
このチェックリストを埋めておくと、次の移行手順にそのまま進めます。特に「情報整理」で洗い出した内容は、そのままソトバコポータルのタブ構成の設計図として使えます。
ソトバコポータルへの移行手順
移行の流れは、次の3ステップです。

ステップ①:アカウント作成
ソトバコポータルにアクセスし、メールアドレスだけでアカウントを作成します。アカウント作成時に自動的にフリープランが適用されるため、決済情報の登録は不要です。
ステップ②:kintone連携設定
cybozu.com共通管理画面でOAuthクライアントを追加し、発行されたクライアントID・シークレットをソトバコポータルに入力して接続します。この作業にはcybozu.com共通管理者権限が必要です。kintoneでIPアドレス制限を設定している場合は、あわせてソトバコのIPアドレスを許可リストに追加しておきましょう。
ステップ③:ポータル設定
管理画面でタブ・グループ・アプリカードを追加し、「ポータルを更新する」をクリックすれば新しいポータルが完成します。アプリカードはドラッグ&ドロップで配置でき、営業部・総務部・経理部といった部署ごとにタブを分けて、閲覧権限を設定することも可能です。
Kintone Portal Designerで作り込んでいたデザインの装飾(背景画像や凝ったレイアウト)は再現できませんが、その代わりにアプリカードの色分けやアイコン設定、グループ単位の説明文などで、部署ごとに視覚的に整理されたポータルを作れます。
具体的な操作イメージはkintoneポータルを7分でカスタマイズ|ノーコードで部署別に整理する手順でも紹介しています。デザインカスタマイズの選択肢を幅広く比較したい場合は、kintoneポータルのデザインを変えたい|難易度別カスタマイズ方法5選もあわせてご覧ください。
こんな企業にソトバコポータルが向いています
- Kintone Portal Designerでポータルをカスタマイズしてきたが、今後のセキュリティ・保守面に不安がある
- コードを書ける担当者が限られており、属人化を避けたい
- デザインの装飾よりも、部署別の見せ分けや閲覧権限の管理を優先したい
- まずは無料で試してから、本格的な移行を判断したい
まとめ
- Kintone Portal Designerは2025年5月12日をもってセキュリティアップデートを含む開発が終了している
- デザインの自由度・料金体系・操作性の違いから、移行を検討する組織が増えている
- ソトバコポータルへの移行では、既存デザインの直接引き継ぎはできないが、タブと閲覧権限を使った新しいポータルを最短7分で構築できる
- 移行はアカウント作成→kintone連携→ポータル設定の3ステップで完了する
管理者1人でコードを書かずに移行するなら、この方法が最短です。まずはフリープランで、新しいポータルの使い勝手を試してみてください。
