kintoneのアプリが増えすぎて探せない|30個超でも迷わない整理術
kintoneのアプリが増えすぎて探せない|30個超でも迷わない整理術
「kintoneのアプリが増えすぎて、どれがどれだかわからない」「社員から"○○のアプリどこですか?"という問い合わせが毎日のように来る」
kintoneを活用するほどアプリは増えていきます。便利なはずのノーコード開発が、気づけば「アプリが多すぎて使いにくい」という新たな課題を生んでいないでしょうか。
この記事では、kintoneのアプリが30個以上に増えた企業向けに、棚卸しからポータル整理まで5つの実践的な方法と、自社に合った整理方法の選び方を解説します。
この記事でわかること
- kintoneのアプリが増え続ける原因と、放置したときに起きる問題
- すぐに実践できる5つの整理方法(棚卸し・命名規則・アプリグループ・スペース・ポータル整理)
- アプリ数に応じた最適な整理方法の選び方
- 管理者1人でも始められるアプリ整理の最短ルート
kintoneのアプリが「増えすぎる」原因と放置リスク

kintoneのアプリが際限なく増えていくのには、3つの構造的な原因があります。
① 誰でもアプリを作れる
kintoneはノーコードで業務アプリを作成できるのが強みですが、裏を返せば「管理者が把握しないうちにアプリが増え続ける」ことを意味します。現場の担当者が業務改善のために次々とアプリを作るのは良いことですが、全社的な整理の仕組みがなければアプリ一覧は混雑する一方です。
② テスト用・一時用アプリが残り続ける
「試しに作ったアプリ」「一度だけ使ったアンケートアプリ」「旧バージョンのアプリ」は、削除するとデータが消えるため「念のため残しておこう」と判断されがちです。また、アプリ作成中にブラウザを閉じたり別ページに遷移したりすると「運用開始前」のステータスで残るアプリもあり、知らないうちに蓄積されます。
③ 整理する仕組みがない
kintoneの標準機能には「一定期間使われていないアプリを通知する」「不要アプリを自動アーカイブする」といった仕組みがありません。意識的に棚卸しをしなければ、アプリは増える一方です。
放置すると起きる問題
アプリが30個を超えて整理されていない環境では、以下の問題が顕在化します。
- 目的のアプリが見つからない: アプリ一覧をスクロールして探す時間が、毎日の小さなストレスになる
- 管理者への問い合わせが増える: 「このアプリどこですか?」「使っていいですか?」が管理者に集中する
- 同じ用途のアプリが重複する: 既存アプリの存在を知らず、別の担当者が同じ目的のアプリを作ってしまう
- kintoneの活用が進まない: ポータルが整理されていないと社員がkintoneを敬遠し、せっかくの投資が活かされない
特に新入社員や異動者にとって、整理されていないアプリ一覧は「何がどこにあるかわからないツール」でしかなく、オンボーディングの障壁になります。
kintoneアプリを整理する5つの方法

アプリの整理は「アプリ自体の整理」(方法①〜③)と「ポータル(入口)の整理」(方法④〜⑤)の2段階で考えると効果的です。
方法① アプリの棚卸しをする
最初に取り組むべきは、全アプリの現状把握です。
kintoneシステム管理の「アプリ管理」画面から、アプリ一覧をCSV形式でダウンロードできます(cybozu.com共通管理者権限が必要)。ダウンロードしたCSVをもとに、以下の情報を整理しましょう。
- アプリ名と作成者
- ステータス(運用中 / 運用開始前 / 変更あり)
- 最終更新日(直近3か月以上レコード更新がなければ要確認)
- 利用部署(どの部署が使っているか)
ステータスが「運用開始前」のアプリは、作成途中で放置されたものです。作成者に確認のうえ、不要であれば削除します。利用終了のアプリは「アーカイブ」用のスペースに退避させるのも有効です。
この棚卸しだけでも、アプリ一覧の見通しは大きく改善します。半年に1回など定期的に実施するルールを決めておくと、アプリの増殖を防げます。
方法② 命名規則を統一する
アプリ名が統一されているだけで、一覧の視認性は格段に上がります。おすすめの命名パターンは以下のとおりです。
【部署名】業務内容
例: 【営業】案件管理、【経理】請求書管理、【全社】社内問い合わせ
- 部署名を先頭に入れると、50音順ソートで自然と部署別にグルーピングされます
- 「【テスト】」「【旧】」のプレフィックスをつければ、テスト用や旧バージョンもひと目で判別できます
既存アプリ名の変更はアプリ設定から1つずつ行う必要がありますが、全社の業務効率に直結するため優先度高く取り組む価値があります。
方法③ アプリグループで管理者側を整理する
kintoneには、アプリを論理的にグルーピングする「アプリグループ」機能があります。「営業部」「経理部」「全社共通」のようなグループを作り、管理者がアプリの全体像を把握するのに役立ちます。
ただしアプリグループはあくまで管理者向けの分類機能です。ユーザーのポータル画面にはアプリグループの分類は反映されません。棚卸しや権限管理を効率化するための内部整理ツールとして活用しましょう。
方法④ スペースで部署・プロジェクト別にまとめる
部署やプロジェクトごとにスペースを作成し、関連アプリをまとめることで、グループ単位のまとまりを作れます。
- 営業部スペース: 案件管理・活動履歴・見積管理をまとめる
- 経理部スペース: 請求管理・経費精算・入金管理をまとめる
スペースにはメンバー管理機能があるため、参加者のみがスペース内アプリを利用できます。
ただし、スペースはメインポータルとは別の画面です。「ポータルを開いたら必要なアプリがすぐ見つかる」という体験にするには、次の方法⑤と組み合わせることが重要です。
方法⑤ ポータルを整理して「入口」を見やすくする
方法①〜④でアプリ自体を整理しても、ユーザーが毎日目にするポータルが整理されていなければ「探しにくい」という問題は残ります。
ポータル整理の選択肢は以下のとおりです。
| 方法 | 概要 | 制限 |
|---|---|---|
| お知らせ掲示板のカスタマイズ | HTMLでアプリアイコンをタイル状に配置 | 属人化リスク大。スマホ非対応 |
| 複数ポータル(2025年7月〜) | 組織ごとに初期表示を切り替え | 最大3枚。PC版のみ。スタンダードコース以上 |
| 外部サービス | タブ整理 + 閲覧権限で見せ分け | サービスにより月額費用が発生 |
アプリが30個以上あり、4部署以上に対応する必要がある場合は、標準機能だけでのポータル整理に限界があります。
アプリ数で判断する整理方法の選び方
自社の状況に合った方法を選ぶ目安です。
| アプリ数 | おすすめの整理方法 |
|---|---|
| 20個以下 | 棚卸し + 命名規則の統一で十分 |
| 20〜30個 | 上記 + スペース活用。管理コストが増え始めるタイミング |
| 30個以上 | 上記 + 外部サービスによるポータル整理を検討 |
アプリ数が30個以上、かつ部署ごとの見せ分けも必要であれば、ポータル整理の専用サービスを導入する段階です。
アプリの「見せ分け」について詳しく知りたい方は、kintoneで部署ごとにアプリを見せ分ける方法|管理者向け実践ガイドもあわせてご覧ください。
管理者1人でアプリを整理する最短ルート

アプリが30個以上、複数部署に対応が必要、管理者は1〜2名でJavaScript知識なし。そんな中小企業の管理者にとって最も現実的な方法が、ソトバコポータルの活用です。
株式会社ソトバコはサイボウズ プロダクトパートナーとして認定されており、kintoneの活用支援に特化したサービスを提供しています(2026年2月時点)。
タブでアプリをカテゴリ分け

ソトバコポータルでは、アプリをタブごとに分類し、タブ単位で閲覧権限を設定できます。
- 「全社共通」タブ → 全員に表示
- 「営業部」タブ → 営業部の組織にだけ表示
- 「経理部」タブ → 経理部の組織にだけ表示
50個のアプリがあっても、各社員は自分の部署に関係あるタブだけが表示されるため、「必要なアプリがすぐ見つかる」ポータルになります。閲覧権限にはkintoneに登録済みの組織・グループをそのまま使えるため、二重管理の手間もありません。
ドラッグ&ドロップで直感操作

タブ内のアプリはドラッグ&ドロップで自由に並び替えできます。HTMLやJavaScriptの知識は不要です。アプリカードには色やアイコンを設定でき、視認性を高められます。
管理者が交代しても引き継ぎが容易で、属人化の心配がありません。
導入は最短7分。フリープランで始められる

導入手順は3ステップです。
- アカウント作成 — メールアドレスだけでOK
- kintone接続設定 — 画面の案内に沿ってIDを入力するだけ
- タブ作成&アプリ配置 — ドラッグ&ドロップでアプリを配置
フリープランは期間制限なし・決済情報の登録不要で、4タブまで無料で利用できます。限定公開機能を使えば、まず管理者だけに適用してテストし、問題なければ全社に展開する段階的な導入も可能です。
まとめ
kintoneのアプリが増えすぎたときに押さえておくべきポイントをまとめます。
- アプリが増え続けるのは構造的な問題。ノーコードの利便性と引き換えに、意識的な整理の仕組みが必要
- 「アプリ自体の整理」と「ポータル(入口)の整理」の2段階で取り組む。棚卸し・命名規則でアプリを絞り込み、ポータル整理でユーザーの体験を改善する
- 30個以上なら外部サービスの活用を検討。標準機能だけでは管理者の負担が大きい
- 管理者1人で始めるなら、ソトバコポータルが最短。プログラミング不要・最短7分・フリープランで今日から着手できる
まずはフリープランで、自社のkintone環境に合うかどうかを確認してみてください。
部署ごとのアプリの「見せ分け」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
👉 kintoneで部署ごとにアプリを見せ分ける方法|管理者向け実践ガイド
本記事の情報は2026年2月時点のものです。kintoneの機能・仕様はサイボウズ株式会社により変更される場合があります。
